おかしな話

なぜ、メルケルは非難されないのでしょうか。世間の評判と私のメルケル評は真逆です。メルケルの発する言葉は反対しようがない正論ですが、やってることは常にダブルスタンダードで、その手法は全体主義そのものの手法でした。一言で説明するのが難しい人物ですが、あえて言うなら「ワンワールド思考の全体主義者」。今日のウクライナ危機に対し一番の責を負うのはメルケル以外ありません。無論、プーチンは言うに及ばずが前提論です。下記の記事を見ても、どこまでメルケルを妄信するんだという思いしか湧いてきません。メルケルの言葉は常に胡散臭く抑圧的でした。過去20年ほどで古き良きドイツは見事なまでに消え失せました。崩壊者メルケルと暴君プーチン。近く瓦解するであろう二人の評価を追々書いていきます。


メルケル元首相ならプーチン説得に希望あり

4/28(木) 21:31配信

 世界はウクライナに残忍な戦争を仕掛けたロシア大統領ウラジーミル・プーチンを止めるすべを模索しているが、危険なまでに孤立したこの独裁者と話をつけられそうな人物が1人いる。最近までドイツの首相だったアンゲラ・メルケルだ。メルケルは16年にわたる在任中、プーチンの暴挙をそれなりに抑え込んでいた。プーチンが初めてウクライナ占領を狙った2014年の試みにも、歯止めをかけることに成功している。仲裁役となってもらえるようメルケルを説得すべきだ。

 メルケルとプーチンの複雑な関係の始まりは、1989年11月のベルリンの壁崩壊にさかのぼる。この出来事はメルケルにとって、東ドイツという監視国家からの解放を意味した。当時35歳だったメルケルは、科学者の白衣を脱ぎ捨て、キリスト教民主同盟(CDU)に入党。後に党首となり、ドイツ初の女性首相となった。一方、ソ連の諜報機関KGBのスパイとして東ドイツで勤務していたプーチンは、ベルリンの壁崩壊とそれに続くソ連の崩壊によって自らが仕える「帝国」を失った。プーチンはソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的大惨事」と呼んでいる。

 2歳違いの両者は、ともにソ連時代を生きた人物として細かなニュアンスまで話が通じる間柄だ。 ■暴君も一目置く「女帝」  メルケルが首相になると、プーチンはKGB仕込みのテクニックを駆使して、その胆力を試しにかかった。07年の首脳会談では、メルケルが犬嫌いなのを知って自身が飼っていた大型の黒いラブラドール犬を近づかせたが、メルケルは身じろぎしなかった。「男っぽさを見せようとするのが彼」とメルケルは後に語っている。「彼は始終相手を試してくる。抵抗しないと、あなたの立場はどんどん弱くなる」。プーチンはわざと激高したり沈黙したりして相手を威圧することも多いが、メルケルはひたすら無視した。東ドイツで育ったメルケルには、プーチンのこけおどしへの免疫があったわけだ。

ロシアがウクライナを部分的に占領した14年の時点で、メルケルはプーチンの思考がすでに危険なまでに現実から遊離していることに気づいていたが、それでも、わずかな妥協点を見いだそうと粘り強く交渉を続けた。会談は時に15時間に及ぶこともあり、「綱渡りの集中力」で臨んでいたという。プーチンは交渉の席を立つことなく、クリミアを併合し東部ドンバス地域を一部占拠した段階で、停戦を受け入れた。紛争の凍結であっても、メルケルにとっては全面戦争よりはずっとマシだった。

 プーチンに誰かを信用する能力があるのだとしたら、その信用を引き出せるのはメルケルだろう。メルケルはプーチンを公然とこき下ろしたこともなければ、機微に触れるやり取りを漏らしたこともない。ロシア文化を敬うことを心得ており、元米大統領バラク・オバマが在任中にそうしたように、ロシアを「地域大国」と呼んで軽んじたこともない。 ■メルケルが持つ可能性  メルケルが首相を退任してから約2カ月後、プーチンは14年にメルケルに止められた全面戦争に打って出た。メルケルにも誤算はあった。政治家として慎重な彼女は、財界に配慮してロシアからのガスパイプライン「ノルドストリーム2」の計画を止めなかったし、国防費も十分に増額しなかった。戦争を嫌悪する彼女は、戦争に頼る政治を完全な失敗と見なしていた。

 それでもメルケルは、プーチンが一目置く、おそらく唯一の人物だ。高くて危険な木に登ってしまった孤独なプーチンは、そこから降りる手助けが必要なことに、ある程度は気がついているに違いない。彼が恐れているのは面目が丸潰れとなることであり、それを避けようと、さらなる流血に突き進んでいる。だが世界のリーダーの誰よりもプーチンの扱い方を知るメルケルなら、矛を収めさせることができるかもしれない。  むろん、これはのるかそるかのギャンブルだ。だが、事態の深刻さを考えれば、ダメ元でやってみる価値は十分にある。

 (C)Project Syndicate

カティ・マートン :ジャーナリスト

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