これがチャイナ

下記の記事にあるのがチャイナです。この子の実家は香港やマカオから南へ行ったところで、さほど田舎ではありません。ボクの知るチャイナと何一つ変わっていません。寄付の申し出があろうが、それは只の自己宣伝でしかなく、ほとぼりが冷めれば実行されるかどうかも分からないあやふやな話です。シナの人間は結果が出て初めて信用するようにしなければ、約束事に関する概念が違いますから全く信用できません。中国共産党と一般の中国人は違うという報道がありますが、それは間違っています。全く同じ。中共を支えるピラミッドシステムの上部と底辺というだけです。



農村部出身の中国14歳女子飛び込み金メダリスト、「母親の治療費のため」貧困問題浮き彫りに

2021年8月8日 23時21分

東京オリンピック女子飛び込み10メートルで、10点満点をマークし金メダリストとなった14歳の全紅婵(クアン・ホンチャン)さんは記者会見で、選手人生を選んだきっかけは「母親の病気の治療費のため」だと語った。貧困地域出身の彼女の言葉から、中国農村地域の貧困問題と医療問題が浮き彫りになった。


話すのが不得手な全さんは、競技後の会見で率直な思いを吐露した。「練習。ただただ練習してきました。母親は病気です。しかし私はその(病名の)漢字の読み方が分かりません。どのような病気にかかったのかもわかりません。ただお金を稼ごうと思って、私は母親の病気を治したいのです。たくさんお金を稼いで、治したい…」

ショートヘアであどけなさの残る顔立ちの全さんは自身の生活について、「まだ...遊園地にも行ったことがありません。動物園にも行ったことはないです。オリンピックが終わったら、ユーフォーキャッチャーを遊んでみたいです」と恥ずかしそうに語った。「今夜はたくさん美味しいものを食べたいです。特に辛い駄菓子が食べたい」。

中国共産党体制のもとでは、プロスポーツ選手は幼少期から厳しい訓練を日夜継続しており、世間と触れ合う機会や教養を身に着ける余裕がないと言われる。7歳で故郷を離れスポーツ選手の人生を歩む14歳の全さんも、訓練に明け暮れる子供時代を送ったことは想像に難くないだろう。

米ラジオフリーアジア(RFA)の取材に答えたある地方出身者は、家族の医療費に加えて国の威信さえ背負わなければならない彼女に同情を示した。「特に農村部の子供にとって生き残ること自体簡単ではありません。それゆえ彼らは一度希望の光を見ると、全身全霊でそれを追いかけます。死に物狂いで成功を収めようとするのです」。

全さんの家族は、中国南部にある広東省湛江市の村落に住んでいる。彼女の母親と祖父は長年病気を患っており、貧困にあえいでいる。

いっぽう、この貧困世帯の抱える生活苦は、すぐに金メダルを祝う爆竹の音と喧騒にかき消された。彼女の実家には地方の共産党幹部、オンライン放送で投げ銭を稼ぐインフルエンサー、野次馬などが次々と殺到した。観光地と化した質素な家の前で、耳をつんざくような爆竹を投げている様子がネットに投稿された動画に映っている。

この貧困一家は、企業のCSRの目にとまったようだ。湛江市の3つの企業は、全さんの家族に、豪華な家具付きの家と店舗、そして現金20万元(約3,400万円)を贈ると発表した。 湛江市衛生局と広東医科大学病院の代表者は8月6日、全さんの家族を慰問し、医療費を全面的に支援すると申し出た。

しかし、全さんの祖父と母親は、なぜ長い間適切な治療を受けられなかったのか。そのことに疑問を抱く人は多くはないようだ。

周辺情報によると、全さんの母親は数年前、通勤途中に交通事故に遭い、数本の肋骨を骨折した。しかし貧困に苦しむ一家は治療費をねん出することができず、そのまま放置することになった。中国政府が2004年から試験的に導入している新しい農村協力医療制度(NRCS)も、手続きの煩雑さと個人負担率の高さなどの問題があり、全さん一家の助けにならなかった。中国の農村部ではいまだに貧困問題が根強く残っており、今回明らかになった全さん一家のケースはあくまでその氷山の一角に過ぎない。

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