おかしな話
EUのミッシェル大統領が下記の記事のような発言をしました。でも、現実的には彼方先の話ですから、ウクライナ情勢だけでなく、発言の実効性も疑われます。ドイツをまるで帝国化したメルケルの負の遺産なのですが、ここでもメルケルのメの字も出てきません。いつの世にもプーチンや習近平のような独裁者はいましたし、これからも出現するでしょう。問題は、メルケルのように、それを利用しようとする西側サイドの人間です。プーチンや習近平は西側の裏切り者によって活路が開けるのです。単独では何もできません。世界から黙殺されて終わります。もし、メルケルがプーチンを引き立てなかったら、だれがロシアを信じて投資したでしょうか。優秀なメルケルが大丈夫と言ったから門が開かれたのです。西側の投資なしでは資源輸出どころか開発もできていません。だからソ連は崩壊したのです。チャイナも同じ。
EU大統領「ロシア産ガスも禁輸」 依存脱却へ追加措置
【イブニングスクープ】
2022年5月10日 18:00 [有料会員限定]
【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル大統領は日本経済新聞のインタビューで、EUとして「ロシア産化石燃料への依存を終わらせる」と述べ、ロシアからの輸入停止措置を天然ガスにも拡大すると表明した。ウクライナの復興支援で日本と協力する考えも表明した。
12日に東京で開かれる日EUの定期首脳会議を前に電話での取材に応じた。EU大統領は、仏独など加盟27カ国からなるEU首脳会議の議長を務める。27人の首脳の調整役と言え、EUの重要な政策や今後の針路にかかわる決定に影響力を持つ。
EUはウクライナへの侵攻を続けるロシアへの対応として、4月に石炭の輸入禁止で合意し、足元では石油の禁輸を柱とした追加制裁案を議論している。ミシェル氏は石油で合意した後は天然ガスを含めた禁輸措置を議論する考えを示した。
その上で5月末のEU首脳会議で依存脱却に向けて「確実に追加措置をとる」と明らかにした。具体的な内容は明かさなかったが、加盟国によるガスの共同調達などが念頭にあるようだ。
EU加盟国にはロシアの化石燃料への依存度が高い国もある。実際、石油の制裁案は足元でハンガリーなどが難色を示し、調整は難航している。ガスは石油よりもさらに依存度が高く、ミシェル氏はガスの禁輸実現には「少し時間がかかるだろう」と率直に語った。特定の国に禁輸までの期間を延ばすなどの例外扱いを求められる可能性もある。
ウクライナの復興・再建の取り組みについて、直ちに始める必要があると提唱した。EUはこのほどウクライナの復興を支援するための連帯基金を立ち上げた。基金は①直ちに必要な人道支援②国の運営に必要な流動性確保③再建・復興策――の目的を持つ。
ミシェル氏はこれを「ウクライナのマーシャルプランだ」として、EUだけでなく、国際機関や他国からの支援を仰ぐ考えを示した。「日本の知識や財政・技術支援が生かせる」と積極的な関与を呼びかけた。
ミシェル氏はフォンデアライエン欧州委員長とともに、東京で岸田文雄首相との会談にのぞむ。ロシアへの対応やウクライナ支援に加え、安全保障・防衛協力、気候変動や新型コロナウイルス対策など幅広いテーマを話し合う。
日EU首脳はデジタル分野での協力を深めることで合意する見通しだ。EU高官によると、人工知能(AI)やデータ流通などのルール作りで協力するデジタル・パートナーシップを立ち上げる見通しだ。
ミシェル氏は「(民主主義などの)共通の価値観に基づき、デジタル分野の課題に取り組みたい」と力説した。ウクライナ侵攻に絡んで偽情報やサイバー攻撃をしかけるロシアや、プライバシーなどを必ずしも重視しない中国を念頭に置いた発言だ。
13日には被爆地の広島市にある平和記念資料館を訪れ、演説する予定だ。
シャルル・ミシェル氏(Charles Michel) ベルギー出身。ブリュッセル自由大学卒。1999年国会議員。開発協力相などを歴任し、14年にベルギー首相。19年12月から現職。46歳。
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