これはイイ
イーロン・マスクがTwitterの買収に乗り出している件の続報です。この考え方はイイ。金持ちはこのように金を使うべきという良い見本になります。実現するかどうかはわかりませんが、SNSなどの利用者は、広告に利用されたり、自分の個人情報を使われたりすることに対して嫌悪感しかありません。下記のWSJの最後尾にあるような、広告主の意見など関係ないのです。
マスク氏、ツイッターの問題は「検閲」と主張
利益を上げることでなく言論の自由に関心
2022 年 4 月 16 日 07:09 JST
米ツイッターの幹部陣はプラットフォーム上で健全な議論が促進されるように長年取り組んできた。その一環としてコンテンツを点検し、主にビジネスに好影響がある場合は不適切なものを削除するモデレーション機能を導入した。
だがここへ来て、世界一の富豪のイーロン・マスク氏がツイッターを違う方向に引っ張ろうとしている。
マスク氏はツイッターに430億ドル(約5兆4000億円)での買収案を提示した。その際、狙いはツイッターを言論の自由の拠点に変えることだと説明した。同社を非公開化することで、一部のユーザーに不快感を与えるか、暴言と受け止められかねないコンテンツについて、広告主や株主からひっきりなしに圧力をかけられることがなくなるとしている。
マスク氏は14日付の証券当局への届け出で「ツイッターは非公開会社に変える必要がある」と主張した。
コンテンツの点検を軽くするというマスク氏の方針は、ここ数年のツイッターの成長戦略とは真っ向から対立するものだ。
2016年にはセールスフォース・ドットコムとウォルト・ディズニーがツイッターの買収を本格的に検討した。だが幹部陣は後に、悪意あるコメントをしつこく投稿するなどのトローリング(嫌がらせ)や暴言がツイッターにまん延しているため興味をなくしたと、記者団に語った。アナリストやツイッター幹部によると、いじめや嫌がらせの対象になりがちなのは女性とマイノリティー(社会的少数派)だ。
19年にディズニーのロバート・アイガー最高経営責任者(CEO、当時)は米紙ニューヨーク・タイムズに、ツイッター上の「意地悪はとてつもない」と語った。「こうしたプラットフォームは世のためになる能力があるが、悪さをする能力もある。私はそれを引き受けたくはなかった」と話した。
マスク氏がそれを引き受けたいと考えているのは明白だ。同氏はこの2週間にわたるツイートの嵐、また14日付の届け出で、ツイッターの問題の核心はいじめでなく検閲だと主張。害を最小限にしようとする努力は、不人気な見解の表現を台無しにする場合が多いと述べた。
マスク氏自身も、ツイッター上で同氏に批判的な相手に嫌がらせをしていると非難されている。
マスク氏は14日にバンクーバーで開かれた「TED」イベントのインタビューで「疑わしい場合は発言させよ、存在させよ」とし、「私の意見では、グレーゾーンのツイートは存在させていい」と語った
マスク氏はツイッターの改善案に、ソーシャルネットワークのアルゴリズムを無償公開して部外者が研究できるようにすることや、ツイートが届く範囲を拡大・制限するような取り組みを公に記録し、ひそかに操作できないようにすることなどを挙げている。
ツイッターの広報担当者はコメントを避けた。同社は14日、マスク氏の提案を検討しているとする発表文を出した。
ツイッターは収入の9割近くを広告に頼っている。だがマスク氏は、ツイッターが規定を変更し、その影響でビジネスをいくらか失っても構わないと考えているようだ。ツイッターで利益を上げることには関心がないと、同氏は語っている。
調査会社CFRAリサーチのシニア株式アナリスト、アンジェロ・ジノ氏は、マスク氏が「モデレーションの少ないプラットフォームを運営しようとしているようだ。そのようなプラットフォームは、広告主の関心を大きく減じる可能性がある」と語った。
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