頭がおかしい

下記の記事は、メジャーリーグのロックアウトの件です。この記事を読んだ知識のない読者は、「メジャーの労働組合ってしっかりしているんだ」というような感想を持つでしょうが、根本的に記者の視点が間違っています。年々、高騰する選手の年俸と、高額の予算がある球団と無い球団の格差は広がる一方で、金の有る無しが戦力に現れ、年々面白くない試合が増えたおかげでファン離れに拍車がかかり、球場がガラガラのチームが増える一方でした。日本では大谷君の活躍で地上波でもニュースで流れるようになったので、満員でない観客席を見て「アレ?」って思っていた方もいるはずです。ゲームは拮抗しているからワクワクするのです。金で勝負がついて人気が持続できるのは金持ち球団だけ。それも長い目で見れば持続できません。メジャーの連盟と経営者はNFLで成功しているサラリーキャップを導入する方向で動き出しているのを選手会が拒んでいるのです。肝心なことは、全チーム、リーグの発展であって選手のギャラは対価でしかないということを理解していない頭が悪い記者が書くと、こういう記事になるという見本です。発展というのは、観客動員数の増加、放映視聴率の増加、ファンクラブ会員の増加、そして総売り上げの増加です。その対価として選手は給与が増加するのです。当たり前のことです。



ロックアウト長期化もヘッチャラ? メジャー選手会が「世界最強の労組」といわれるワケ

1/27(木) 

 メジャーリーグの労使交渉が一向に進展しない。

 大リーグ機構(MLB)と選手会は日本時間25、26日と2日連続で協議したが、合意には至らなかった。双方とも当初の要求から大幅に譲歩はしたものの、両者の溝は埋まらないまま。日本時間28日にも再度、交渉のテーブルに着くが、主要争点である年俸総額の上限については互いに歩み寄りの姿勢は見えず、交渉は更なる長期化を招くとみられている。

 昨年12月1日にロックアウト(LO)に突入。この間、契約交渉の凍結に加え、選手の給与支払いも停止される。

 メジャーリーガーの口座に給料が振り込まれるのは、キャンプを実施する2月からポストシーズンが終了する10月までの9カ月間。毎月2回に分けて受け取るのが一般的だ。現在、オフシーズンだけに支障はないが、問題は球団に給与の支払い義務が発生する2月以降だ。

 仮にLOが2月まで長期化すれば、すでに球団と契約している選手は2月分のサラリーを手にすることができない。

 選手会では最悪の事態に備えて選手の「持続化給付金」を用意。25日付のスポーツ専門局ESPN(電子版)によれば、2月の第2週まで当面の活動費として約114万円を2回に分けて支給する。仮に支給を1球団のロースター26人に限定しても、選手会は30球団で9億円近くを負担することになる。

「大リーグ選手会はタフネゴシエーターといわれる自動車労組、鉄鋼労組に起源を持ち、今では米国どころか『世界最強労組』のひとつに位置付けられています。球団や機構に待遇改善を要求する交渉役にとどまらず、選手のライセンス管理、スポンサー収入などで独自に事業を展開しており、今回のように活動費を捻出できるだけの潤沢な予算がある。若い選手に代理人を紹介したり、私生活でのトラブルを解決するため弁護士を斡旋するなど、サポートも手厚いことで知られます」(米球界関係者)

 複数の米メディアの報道を総合すると、選手会の年間予算は200億円以上だという。

 依然として新天地が決まらない鈴木誠也(27)は今回の支給対象外だが、エンゼルス・大谷らは最強労組の恩恵を受けそうだ。

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