これを買う

日本が安全保障のインテリジェンスで、イスラエルと協業していることは広く知られていませんが、地域は違うものの日本もイスラエル同様に、四方を敵に囲まれる地政学上の脅威と隣り合わせで、得るものが多いのです。

下記の写真。ガザ地区からイスラエルに打ち込まれるミサイルと、光線の先が花火のように見えますが、それがミサイルを打ち落とすイスラエルの「アイアンドーム」という防御兵器です。見ればわかるように、全弾命中!

買いましょう!!!


米がグアムでアイアンドーム試験、中国ミサイル想定

中国は8月、核弾頭を搭載可能な極超音速ミサイルの発射実験を行った。このミサイルは、宇宙空間から下降した後、飛行軌道が予測困難なため防衛システムの探知をくぐり抜ける恐れがあると警戒されている。

 中国はまた、グアムを射程に入れるとみられるシースキミング(超低空飛行)巡航ミサイルを発射できる爆撃機を増強し、これを誇示している。アイアンドームが導入される理由はここにある。

 アイアンドームは、イスラエルのラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズが米防衛大手 レイセオン・テクノロジーズ の協力を得て開発した。最長40マイル離れたところから発射される短距離ロケット弾や迫撃砲――パレスチナがイスラエルを攻撃するために使うような兵器――を破壊するよう設計されている。

 米議会は2019年、アイアンドームシステム2基を約3億7300万ドル(約420億円)で購入するよう指示。そのうち1基は本年度までに作戦区域に配備すべきとしていた。

 巡航ミサイルは水平の直線軌道を進むため、パレスチナのロケット弾よりもミサイル防衛レーダーによる探知が難しく、一部は速度もはるかに上回る。

 前出のカラコ氏は「アイアンドームは暫定的な解決策に過ぎない」とし、最速の巡航ミサイルからの脅威に対しては有効ではないと述べる。

 しかし、アイアンドームは音速を下回るスピードの巡航ミサイルについては、一定の迎撃能力があることを示している。これには中国がグアムを標的に爆撃機から発射する可能性があると米国防総省が指摘している巡航ミサイル「長剣(CJ)20」も含まれる。米軍が8月、ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で行ったアイアンドームの実験では、8発の巡航ミサイル模擬標的の破壊に成功した。

 米軍指導部は当初、他のミサイル防衛システムとの併用が難しいとして、アイアンドームの配備には消極的だった。アイアンドームの試験運用を行うのであれば、韓国の方が望ましいとの指摘も一部では出ていた。軍事境界線を隔てて対峙(たいじ)する北朝鮮からの脅威にさらされている韓国は、イスラエルと置かれている状況が似ているためだ。

 だが、米議会が定めた期限が迫る中、米軍は10月、アイアンドームをグアムに配備することを決定した。もう1つは米本土に残っている。グアムの米軍兵士は12月を通じてアイアンドームの運用や他の防衛システムとの統合について訓練を受ける予定だ。

 アジア太平洋地域では、各国によるミサイル技術への投資が進む。米国は今年、韓国に課していたミサイルの射程上限を撤廃。韓国政府は北朝鮮の迫撃砲やミサイル攻撃に備え、アイアンドームのような独自の防衛システムを構築する開発予算を承認した。稼働までには少なくとも6年を要する見通しだ。

 衛星画像からは、中国が砂漠にミサイル地下格納庫(サイロ)を建設していることが明らかになっており、日本の岸田文雄新首相は敵基地の破壊能力を持ったミサイル開発に前向きな姿勢を示している。

 米国は2013年、北朝鮮がグアム攻撃すると警告したことを受け、グアムに地上配備型ミサイル迎撃システム「THAAD」を配備した。2016年にはTHAADが韓国にも配備された。

 米軍指導部は、グアムを弾道ミサイルの脅威から守るため、艦船からの使用が一般的なイージス弾道ミサイル防衛システムの地上配備型などを念頭に、別の技術の開発費用として2億ドルを求めている。アジア・太平洋地域で衝突が起これば、グアムの軍事施設は極めて重要な足場になるとの考えからだ。太平洋に展開する米国の潜水艦もグアムが母港だ。

 しかし米議会は今年、資金の用途について一段と明確な計画が必要だとして、米軍の要請したグアムのミサイル防衛費を減額した。

0コメント

  • 1000 / 1000