非民主主義の結合
下記のトンチンカンな記事でチャイナの平和外交と持ち上げるバカ。チャイナに平和など有りませんから。要は、民主主義の結束が行われているウクライナ戦争時の今、非民主主義の国家が集まりだしているだけのことです。今迄は中東の原油が必要だったアメリカは産油国に変ったので、民主主義的に手を結ぶことが困難だった中東への関与を弱めているところ。今まで(今も)同盟国だったサウジとアメリカは風が吹いているので、サウジはくっつけるところを模索している最中。孤立無援だったイランは、チャイナと仲が良かったものの、手の平を返すチャイナだけでは心もとなく、この際、組める分野はサウジと組もう。というような流れです。
これからは、我々西側諸国と、中露、北朝鮮などの非民主主義国家との鬩ぎあいで、弱小国は双方を天秤にかける天秤外交で埋没を防ぐ構造となり、国力増強が必要ですから、グリーンもヘチマもありません(笑)。
イラン・サウジの正常化 中国仲介が示す構造変化
毎日新聞 2023/3/19 東京朝刊 878文字
中東の大国であるイランとサウジアラビアが中国の仲介により外交関係の正常化で合意した。両国の和解が地域の緊張緩和につながることを期待したい。
イスラム教シーア派を国教とするイランと、スンニ派が多数派を占めるサウジは長年ライバル関係にあった。7年前、サウジがシーア派の宗教指導者を処刑したことなどを発端に断交し、中東全体が不安定化する要因となっていた。
合意をきっかけに、両国の「代理戦争」とも言われるイエメン内戦が終息に向かい、暗礁に乗り上げているイラン核合意が修復へ動き出すかが注目される。
特筆されるのは、中東外交で目立った存在ではなかった中国が重要な橋渡し役を果たしたことだ。
浮き彫りになったのは、米国の影響力低下である。シェール革命で最大の産油国に転じた米国は中国との競争に重点を置き、中東への関与を減らした。親米のサウジはバイデン米政権との間で人権問題を巡っても溝が深まっていた。
ロシアのウクライナ侵攻で顕在化した新興・途上国の対米不信も背景にありそうだ。米国の制裁下にあるイランと、米国との距離を見直すサウジが歩み寄る余地が広がり、「内政不干渉」を重んじる中国の実利外交が歓迎された。
石油輸入の半分を中東に依存する中国にとって、有力な産油国である両国の関係正常化は、資源確保の観点から国益に直結する。
米主導の秩序に対抗するために新興・途上国を味方に付ける戦略においても重要な意味を持つ。王毅・共産党政治局員は「対話と平和の勝利であり、不安定な世界に朗報をもたらした」と自賛した。
一方で、和解への道のりは曲折も予想される。仲介役としての中国の実力は未知数であり、サウジとイランの相互不信は消えていない。イランと敵対するイスラエルの出方も不透明だ。
合意履行のため、火中の栗を拾う覚悟を示すことができるか。「責任ある大国」を自任する中国にとって重要な試金石となる。
中東の持続的安定のためには、米国の役割が依然として重要だ。米中には競争意識を持ち込まず協力を模索する姿勢が求められる。中東の構造変化に直面する日本の外交戦略も問われている。
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