感動
ふとしたことでドナサマーをYouTubeで検索。NYでの「VH1 Presents Live & More」という映像を見つけました。映像の中のドナサマーは、落ち着いた雰囲気をまとい、ヒットを飛ばしていた頃より遥かに歌唱力も上がり、久しぶりに鳥肌が立ちました。感動です。
ドナサマーを聞いていたのは中学、高校生の頃。大人になってから聴いたことはなく、「ああ、昔流行ったなあ」と思っていたのですが、この映像を見てびっくりしました。バックで演奏しているのは名前も分かりませんが、彼女よりだいぶん年下のミュージシャンたちで、楽しそうというより嬉しそう。今(この当時)、これだけ歌えるシンガーも殆どいませんから演奏してても楽しいのでしょう。私も中学・高校の忘れていた記憶が一瞬で甦り涙が出そうになりました。
何年も前に亡くなったと知り、このアルバムを調達。マイクも要らないほどの声量と歌唱力。籠らせた声もハスキーな声も使い分け圧巻です。流行ってた頃、ディスコクイーンなんて呼ばれて嫌だったんでしょうね。映像の彼女からは「欲」が全く感じられません。欲が出ないというのは枯れている、深みがある、円熟しているということで、さすがグラミー賞を5度も獲ったミュージシャンです。これは自信と優しさに溢れたライブアルバムです。
人は様々な感情や記憶ををもとに何かに触発され感動するのでしょうが、私は自然より人が創ったものが好きなのです。何万年、何億年の時を経てある景色は、ちっぽけな自分にはあまりに大きすぎるのです。衣食住に関わる人の営みの中で、人に感動を提供できる人は素敵だなと思います。
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