おかしな記事の解説を鵜呑みにしないように
下記の記事にあるように、ロシアとベラルーシは、対外債権の返済を自国通貨で支払うとしています。多分、記事を書いている記者も意味も分からず書いているのでしょう。自国通貨なら「刷れば」いくらでも発行できます。しかし、為替はそうはいきません。自国通貨が海外流出し続ければ外貨高になり極度のインフレになります。金融知識が無い方に分かりやすく言えば、破産したくないから高利貸しに金を借り複利で首が回らなくなるということです。また、円安についてもエコノミストが騒いでいますが、まず、急激な為替変動は円高であろうが円安であろうがマズいということ。企業はロングポジションで為替を見極め投資していますから急変はいい事は何一つないのです。もう一つは、円の価値、適正価格というものの目安は、アベノミクスが始まるときに〈1ドル-125円〉になるようにマネタリーベースを拡大させようという提案がありました。為替は《ドルの量》に対し《円の量》で決まります。『避難時の円』などと言いますが、最終的には『通貨量の差』で落ち着くのです。先日、黒田日銀総裁が金融緩和継続を表明したのですから、『円安』になって当たり前。当たり前を騒ぐのは、それをネタに何かを売りつけようとする金融機関のシンクタンクの思惑です。
ベラルーシ、外貨建て債務を自国通貨で返済か
3/18(金) 11:37配信
[17日 ロイター] - ベラルーシのルカシェンコ大統領は17日公表の大統領令で、財務省と国内銀行に、外貨建て国債の元利払いを自国通貨のベラルーシルーブルで行う権限を付与した。欧米の制裁を踏まえた措置。
同国の対外債務は2月初め時点で179億ドルに上った。「非友好的な国々」による制裁で外貨で取引ができない場合、ベラルーシルーブルでの支払いが可能になると記されている。
今年は計35億ドル前後の元利払いが期日を迎える。
格付け会社フィッチはベラルーシについて、欧米の制裁とロシアとの経済的つながりが債務返済能力および返済意思に著しい不確実性を生じさせているとの見解をこれまでに示している。
フィッチは今月8日にベラルーシのソブリン格付けを「B」から一気に「C」に引き下げ、デフォルト(債務不履行)が差し迫っていると指摘した。
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