云わんこっちゃない

イラン、チャイナ、ロシア、北朝鮮...。そもそも、イラン合意が間違っているのです。日本はイランから大量のエネルギー輸入をしていますがアメリカは違います。なぜ、オバマが合意したのか意味が分かりません。主導したのはオバマとメルケル。絆創膏を貼った結果が抜本手術となります。時間の無駄でした。



【社説】イランがミサイルで挨拶

イランとの新たな核合意追求は理解しがたい

 イランとの新たな核合意を必死に追求する米バイデン政権の姿勢は、イランが挑発するたびに理解しがたいものになる。最新の挑発は13日、イラク北部に建設中の米領事館付近へのミサイル攻撃だった。

 イランは通常、代理勢力の民兵を通して騒乱を起こすが、今回は自身で行動に出た。政権の準軍事組織であるイラン革命防衛隊(IRGC)は、イラク国内にあるイスラエル関連の標的にミサイル攻撃を行ったと発表した。イスラエルが先週シリアを空爆し、IRGCの司令官2人が死亡したことへの対抗措置だという。

 しかし注目すべきは、ミサイルがイラク北部のクルド人自治区に着弾したことだ。クルド人は同国におけるアメリカの最良の協力者だ。死者は出なかったが、少なくとも2人が負傷した。米国とイランが新たな核合意に近づく中、IRGCは、この地域における米国の権益と同盟国の脆弱(ぜいじゃく)性についてメッセージを送りたいと考えているのだろう。

 核合意が再建されれば、イランには数百億ドルの資金や投資がもたらされる。イランは合意の一環として、米国がIRGCをテロ組織指定リストから外すことを望んでいる。米国が今、ロシアのウクライナ侵攻に気を取られていることをイランは分かっている。

 イランのミサイル攻撃は、近づく核合意のちぐはぐさを示している。2015年の元の核合意と同様に、新合意がイランによる地域テロ集団への支援を制限することはない。より高度で危険になっているイランのミサイルプログラムに対する制限も含まれていない。

 イランはまた、ミサイルやドローンを使ってサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)の民間人や商業施設を狙うイエメンのフーシ派を支援し続けている。さらに、イスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエルを標的とするミサイルの精度を高めるための支援も行っている。

 米国やフランスは今回のミサイル攻撃を非難したが、一方でこうした攻撃を増やすことに使える巨額の資金をイランに与えたがっている。実に奇妙なことだ。

 ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、ミサイル攻撃にもひるんでいないようだ。サリバン氏は13日にCBSのテレビ番組「フェース・ザ・ネーション」に出演し、こう述べた。「ひとつ言えるのは、弾道ミサイルと高度な軍事能力を持ったイランより危険なのは、これらすべてと核兵器を持ったイランだけであり、バイデン大統領は依然としてイランによる核兵器獲得を阻止する決意でいる」

 しかし、核合意ではイランが核兵器を追求することも獲得することも阻止できない。イランは合意の期限が切れるのを待ちつつ、国際的な査察対象から除外されている秘密の場所で核開発を続けることができる。一方で、自らの帝国主義を支える資金を得るためロシアと欧州に原油を販売し、それぞれと取引をすることもできる。

 核合意の再建を巡る協議は先週、中断した。協議を仲介する国の一つであるロシアが、ウクライナ関連の制裁をイランとの間には適用しないよう求めたためだ。ある米当局者はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、米国はその点でロシアに譲歩しないと述べた。しかし、新たな核合意がイランとロシアの取引を禁止しない限り、新たな制裁逃れの機会を作り出すことになる。世界はそれを、米国の弱さを示すもう一つの証拠だと見るだろう。

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